こんにちはピンです。
以前お問い合わせでバリオスⅡのイグナイターについて、下記の様なコメントを頂きましたので、ご紹介していきます。
お問い合わせ内容
こんにちは!メンテナンスで困った時によく拝見させて頂いており、わかりやすい解説にいつも助けられています。 バリオス2に不調がありバイク屋に持っていくと、おそらくイグナイターの故障と診断されました。(文章が長くなってしまうので不調の現象と試してみた事はここでは省略させて頂きますm(_ _)m)
イグナイターの中古値段は高いので 念のためイグナイターの異常がないか確認してみたいです。確認方法としてはイグナイターの抵抗値を測定する方法があります。 しかし、抵抗値の情報がネットに無く、困っています。そこで、様々なメンテナンスをしている管理人さんならご存知かと思い相談させて頂き頂きました。 お手隙の際にご連絡頂けますと幸いです。
反応が遅れた理由(言い訳)
お問い合わせ【フィードバック】は基本的にスパムコメントしか来ないため、お問い合わせの確認に時間がかかり、返答が難しかったため、この様なブログ記事とさせて頂きます。
またお問い合わせ内容がありましたら、コメントして頂けると反応が早くなりますので、お手数ですが宜しくお願いいたします。
バリオスⅡ サービスマニュアル
まず私が所有しているサービスマニュアルにその項目が記載されておりますが、その項目を写真やコピー(PDF)にしてブログに公開すると知的財産権の侵害となりますので、今回は自作したスライドやエクセル表を使って説明していきます。
動力の流れ
最初に動力の流れを説明しますが、イグナイターの信号をイグニッションコイルで高電圧化させその信号をスパークプラグで放電する事で、エンジン内部で燃料(レギュラーガソリン)と空気を利用し爆発させピストンの上下運動によりクランクを回し、動力をトランスミッション、フロントスプロケット、チェーンを経由しリアスプロケットからリアホイール、リアタイヤへ以降し、車体が進行方向へ進む事となります。
イグナイターとは
こちらがバリオス(前期型)のイグナイターです。
こちらがバリオス(後期型)のイグナイターです。
次にイグナイターの説明ですが、ECU(エンジンコンピューター)からの信号で点火コイルを駆動するための部品です。 点火コイルは、通電(通常はDC12V)してから一定の時間をおき、切り離した瞬間に高電圧を発生させ、点火プラグに放電させます。 このコイルに通電する、切り離す役割を持つのがイグナイターです。
イグナイター断面図
こちらがバリオスⅡ(ZR250-B)のイグナイター断面図となります。この図はサービスマニュアル画像をパワーポイントで作成した図となりますので、縮尺は違っているかと思いますがこれで番号が分かるかと思います。
イグナイター内部抵抗一覧 単位:kΩ
内部コンデンサの影響でテスター棒をあてた瞬間にメーターの針が大きく揺れ、ゆっくり安定します。その安定した所で数値を読んでください。
まとめ
バリオス、バリオスⅡは生産終了してからかなりの年数が経っており、自分でメンテナンス出来る知識や工具がなければ、現行車の新車を購入するぐらいお金が掛かります。今回は反応が遅れた事の謝罪の意味を込めてメンテナンス記事を更新しましたが、このブログ記事を作成するのに4時間要しておりますので、もしバリオス、バリオスⅡを維持していくのであれば、サービスマニュアルの購入をお勧めいたします。
全てのバリオス・バリオスⅡ乗りにおいて、バイクトラブルなく無事故無違反で運転し続けれますように…。
コメント
貴重な情報、ありがとうございます。我が家のバリオスIIが始動困難な状況で、イグナイタ犯人説が浮上したため、こちらの情報を元に計測してみました。5~12pinまでは順調だったのですが、13~18pinに関しては全滅な状況です。よくぞこれでエンジンがかかるものだというくらいにハズレています。とりあえず中古パーツを探し、モールドのやコンデンサ等の交換に挑戦してみやようかな…と考えております。
くま∞さんコメントありがとうございます。
イグナイタ犯人説が検証により確定されて、ある意味良かったですね。
電装系のトラブルは検証にかなり確認に時間が掛かるため、気になっておりました。
中古パーツはNGパーツも数多く出回っており多少不安が残りますが、
パーツ交換でバリオスⅡが復活するなら安いものですのでお試しくださいね。
お手数ですが結果報告をコメントして頂けましたら、ほかのバリオス乗りの方にも参考になるかと思いますので、引き続き宜しくお願いいたします。
ピンさん。返信ありがとうございます。とりあえず今のイグナイタでも通常走行はできるので、安い中古が見つかるまでじっと我慢するつもりです。さすがに予備無しであのジャリジャリなモールドをひっぺがすだけの覚悟ができずにいます…
くま∞さんコメントありがとうございます。
コメントに気づかずに申し訳ございません。ブログ更新もあまりしておらず気づきませんでした。
イグナイタを開けるのは勇気がいりますね。大事になさってください。
イグナイタの出物を待つ間、何度目かのキャブ清掃・同調やらプラグケーブルの交換やら行ってみましたが効果なし。いろいろ情報を漁って試してみたのが「イグニッションコイルの1次側の電極反転(?)」ですが、アタリでした。「1次側に極性はない(無視して良い」)という多数意見に反して、我が家のバリオスIIは緑端子はイグナイタ(黒or緑線)、黒端子は12V(赤線)とすることで劇的に始動性が改善しました。これで安心して給油に行けます。
くまさんコメントありがとうございます。
貴重な情報共有ありがとうございます。イグニッションコイルの1次側の電極反転は存じておりませんでした。始動性の不調はそこにあったんですね。改善されて良かったです。
初めまして こんばんは
バリオスのセルでの始動生に悩んでいます。
よろしければアドバイスお願い致します。
現状セルは回るのですが エンジンはかからないです。バッテリーは新品です。
押しがけならかかります。
イグニッションコイルバッ直や16V化は試したのですがダメだったのではずしました。
イグニッションキーの通電部分も掃除しました。
いろいろ調べていたらこちらのサイトが見つかり 電極反転が気になりました。イグニッションコイルに入るひら端子の雄雌を付け替えて反転したのでしょうか? よろしければアドバイスお願い致します。
もじゃさんコメントありがとうございます。
エンジンがかからないという事で心中お察しいたします。
電極反転については私が試したわけじゃないので何とも言えないですが、キャブレターのオーバーホールは試されましたでしょうか?
以前私のバリオスⅡも始動性について悩んでおりましたが、キャブレターの清掃を行って改善されたと記憶しております。
そちらも私のブログ記事や
https://balius.site/2018/08/07/balius2-carburetor-cleaning
私が参考にしているバイク整備さんのブログ記事を参考にして頂ければ幸いです。
http://motorcycle.guy.jp/seibi_index.html#50
バリオスの始動性が改善され素敵なツーリングライフが出来ますようにお祈り申し上げます。
初めまして。私もバリオス2に乗っております。
自分で整備する時はピンさんを参考にさせていただいております。
整備要領書を持っていないものでwww
今、整備している個所でわかれば教えて頂きたい所が御座います。
自分でステムベアリングを上下交換しております。
ベアリングの数は上19個、下20個であっているでしょうか??
ステムナットの締め付けトルクはわかりますでしょうか??
トップブリッジのナットの締め付けトルクはわかりますでしょうか??
もしご存じでしたら是非、ご教授頂きたいと思います!!
宜しくお願いいたします。
実はGSX250FXさんコメントありがとうございます。
バリオス2に乗られて私としても嬉しい限りです。
ベアリングの数は上19個、下20個と合っております。
フロントフォーク取り付けボルト(上側):20N-m(2.0kgf-m)
ステアリングステムヘッドボルト:44N-m(4.5kgf-m)
フロントフォーク取り付けボルト(下側):34N-m(3.5kgf-m)
ステアリングステムナット:4.9N-m(0.5kgf-m)
ステアリングステムナットレンチという特殊工具が必要になります。
ご質問の回答の内容が間違っていたら再度コメントをお願いいたします。