バリオスⅡ フロントフォーク オーバーホール 分解編

バリオスⅡ メンテナンス

こんにちは、ピンです。

前回はバリオスⅡ フロントフォーク オーバーホール 準備編という事で、バリオスⅡのフロントフォーク オーバーホールの為、フロントフェンダーを外すまで作業が進みましたので、今回はフロントフォークを分解したいと思います。写真の枚数が多い為、記事を分けたいと思います。

 

作業難易度 ★★★★☆

作業費用  ★★☆☆☆

作業頻度  ☆☆☆☆☆

 

※※素人が作業し失敗していますので、参考にされる方は自己責任でお願い致します。

バリオスⅡ フロントフォーク 分解

①これからバリオスⅡのフロントフォークを分解します。フロントフォークは傷が付かないように、防音タイルカーペットの上に置いて作業を進めます。
②アウターチューブの一番下の6mmヘキサゴンボルトを、3/8(9.5mm)6mmヘキサゴンビットソケットとクイックスピナーで外します。
③左右とも6mmのヘキサゴンボルトを外します。ここからは外したパーツを忘れないように、防音タイルカーペットの上に配置しながら作業を進めます。
④アウターチューブ下の6mmボルトは奥まった場所にありまして、通常のヘキサゴンレンチやヘキサゴンビットソケットでは作業が出来ません。しかも中強度のネジロック材が塗布されているボルトですので、かなり高トルクが掛かっている事を想像できます。
⑤フロントフォークを固定する為に、8mmのヘキサゴンレンチをフロントフェンダーを固定する穴に差し込みます。
⑥アウターチューブ下の6mmのヘキサゴンボルトを外す為に、KTC3/8(9.5mm)6mmロングヘキサゴンビットソケットとリバースラチェットを使用します。
なぜKTC製かと言うと、コーケンZ-EALでロングヘキサゴンビットソケットが、見つけられなかったからです。
⑦インナーチューブに傷を付けないように、左足でインナーチューブを押さえつけながら、6mmのヘキサゴンボルトを緩めます。
このボルトはネジロック材塗布のヘキサゴンボルトですので、かなりの高トルクで緩めなければいけません。
⑧反対側も同様に6mmのヘキサゴンボルトを緩めます。
この二ヶ所のボルトは完全に外しますと、私みたいにフォークオイルが排出されますので、くれぐれもボルトは緩めるだけにしておいてください。フォークオイルを排出後にまた外します。
⑨次は24mmのフォークトップボルトを、1/2(12.7mm)24mmソケットととリバースラチェットで外します。
リバースラチェットを地面に押し付けながら、インナーチューブを回しながら、フォークスプリングが飛び出さないように注意して下さい。
⑩これでフォークトップが緩みました。
フォークスプリングの反発力で、カラーがワッシャーが飛び出さないように注意して下さい。
⑪フォークトップが外れました。あとでパーツクリーナーで洗浄したいと思います。
ココのパッキンは再利用不可ですので、作業終了間際に新品に交換する事をお勧めします。
⑫絶妙なバランスで、カラーがフォークスプリングの上に乗っています。それはフォークスプリングの上にワッシャーがあるからです。カラーを外します。
カラーは再利用しますので、パーツクリーナーで洗浄して下さい。
⑬カラーを外しましたら、ワッシャーがを外します。
ワッシャーも再利用しますので、パーツクリーナーで洗浄して下さい。
⑭ワッシャーを外しましたら、フォークスプリングを外します。
フォークスプリングも再利用しますので、パーツクリーナーで洗浄して下さい。
⑮フォークスプリングを外しましたら、インナーフォークを逆さにして、ポイパックの中に古いフォークオイルを排出します。
フォークオイルの色が綺麗なのは、手順を間違ったので、少しだけ新しいフォークオイルを入れたからです。元々のフォークオイルは腐ったキウイの内部みたいな色でした。
⑯ダストシールをマイナスドライバー小で、インナーチューブに傷が付かないように慎重に外します。
ダストブーツはアウターチューブにハマっているだけですので、360度ダストブーツを浮かせれば、すんなりと外す事が出来ます。
⑰ダストシールを浮かせましたら、インナーチューブに上部に沿って抜き取ります。
⑱これが外したダストシールです。かなりボロボロの状態です。
⑲左側が外した古いダストシールで、右側が新品のダストシール:92093-1421です。
ダストシールはゴムのような素材ですが、錆びているのが気になります。
⑳次はスナップリングをマイナスドライバー小で外します。ここでもインナーチューブに傷が付かないように慎重に外して下さい。
スナップリングの真ん中のくぼみにマイナスドライバを入れると外れ易くなります。
㉑外したスナップリングも錆びています。もしかしますと洗車の際のシャワー水や雨水が浸水しているのかもしれません。
㉒ここで完全にアウターチューブ下の6mmボルトを、KTC3/8(9.5mm)6mmロングヘキサゴンビットソケットとクイックスピナーで外します。
㉓外した6mmヘキサゴンボルトに、銅ワッシャーが付いておりますので、新品に交換します。
㉔新品の銅ワッシャー:44045-051は銅製で、オイルパンのドレンワッシャーみたいに、フォークオイルシールの役割を果たします。ですので再利用しないほうが良いです。
㉕フロントフォークを逆さにしますと、シリンダーが出てきました。
シリンダーとスプリングは再利用しますので、パーツクリーナーで洗浄して下さい。
㉖インナーチューブを引っ張りますと、アウターチューブからインナーチューブが抜けました。
㉗今回一番の問題パーツである、オイルシールが外れました。ゴムみたいな素材ですが、錆びているのが気になります。
㉘左側が古いオイルシールで、右側が新品のオイルシール::92049-1391です。オイルシールの向きは古いオイルシールの窪みが数か所にあり品番が記載されているのが表側です。
㉙次はワッシャーを外しました。
このパーツも再利用しますので、パーツクリーナーで洗浄して下さい。
㉚次はブッシングを外しました。これは新品に交換します。
㉛左側が古いブッシングで、右側が新品のブッシングです。そんなにヘタるパーツでは無さそうですが、オーバーホールですので、新品に交換します。
㉜次はインナーブッシングを広げながらインナーチューブの外側にずらしながら外します。
㉝左側が古いインナーブッシングで、右側が新品のインナーブッシングです。そんなにヘタるパーツでは無さそうですが、オーバーホールですので、新品に交換します。
㉞最後にアウターチューブを逆さにして、シリンダーを固定するパーツを出します。
このパーツも再利用しますので、パーツクリーナーで洗浄して下さい。
㉟これでフロントフォークの分解が終了しました。
記事項目や文字数も多くなってきましたので、準備編はここまでとします。

まとめ

分解編でまとめる事が出来ないかと思いますが、注意点としては、フォークオイルが臭かったり、汚かったりしますので、マスクやニトリル手袋が必要です。初めてする作業は戸惑いの連続ですから、今後私が公開する動画を併せてご確認下さい。そして整備力に自信が無ければ、良い工具を購入する事をお勧めします。
全てのバリオス乗りにとって、整備力が向上しますように…。

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